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施設・設備

年間約58万tの生産能力を支える
先進の設備と制御ネットワーク

6号抄紙機をはじめとする4機の抄紙機と、環境循環型企業の一翼を担う自家発電設備や焼却炉、排水浄化設備などが、サステナブル社会の実現を見すえた高い生産能力を支えています。

抄紙機

大規模生産を支える、4機の抄紙機

3機の段ボール原紙用抄紙機と1機の更紙抄紙機を保有し、年間生産能力は約58万tにものぼります。製造工程は原質工程と抄紙工程に大別され、原質工程では原料の古紙を離解し、異物の除去および原料パルプ繊維を精選します。抄紙工程では、原質工程で精選した原料をワイヤーパート、プレスパート、ドライパートで処理し製品となります。製造工程はオンライン監視システムによって管理され、安定した品質を保持しています。

抄紙機リスト

号機 マシン形式 マシン幅 月産能力 製品名
1 オントップ多筒式 4,300mm 13,500t 中芯原紙
2 オントップ多筒式 4,300mm 14,500t 中芯原紙
6 マルチフォードリニア 4,280mm 16,000t 外装用ライナ
8 長綱多筒式 3,700mm 4,350t 更紙

紙繊維の強度と品質を高める、高濃度叩解

繰り返し利用され、もろくなった再生紙繊維の強度や紙力強度を高めるのが高濃度叩解技術です。
脱水濃縮機により、溶解原料の濃度を5%から30%に高めて叩解することで、繊維同士の絡みを強めます。
同時にインキや未離解原料を含む異物をさらに細かく離解や分散することで、外観品質を向上させます。
主に紙力強度と品質が求められる外装用ライナの表層等の製造に使われています。

焼却設備

800℃以上の高温で焼却しダイオキシンの排出基準をクリア

800℃~1000℃の高温で処理するため、有害物質のダイオキシンもほとんど排出せず、環境基準(NOx, SOx, CO)をクリア。
自社から出る可燃性のゴミはすべて焼却し、廃熱をエネルギーとして利用するサーマルリサイクルを実現しています。

自家発電設備

工場で使用する電力の約4割を供給

製紙には大量の蒸気と電気が必要になります。自家発電設備では、工場で紙を乾燥させるために使用する蒸気をほぼ全量供給しながら、工場で使用する電気の4割を発電しています。

排水処理設備

水をリサイクルし、環境負荷を低減

工場での抄紙には大量の水が必要となるため、工業用水と井戸水を併用し、それぞれの製造工程で循環使用することで必要量の水を確保。
最終排水は排水の汚れを微生物などで分離、分解することで環境負荷を低減しています。