機密書類溶解処理の流れ
機密書類溶解処理の流れ(セキュリティとリサイクル)
溶解処理のご紹介
溶解処理とは、パルパーと呼ばれる大型ミキサーのような機械に、段ボール箱に梱包された機密書類を未開封のまま投入し水と機械の撹拌力にてバラバラの繊維になるまで解す(ほぐす)方法です。視覚的には紙が溶けてしまうように見えますが、「解す」という表現の方が当てはまります。機密書類は紙の姿ではなくなり、紙媒体情報の内容は判読不能かつ復元不能な状態となります。
当社のシステムは、解され「古紙パルプ」となった書類が、当社の製品に生まれ変わる情報セキュリティと環境配慮を兼ね備えた資源循環型リサイクルシステムです。
分別の手間なし
紙の書類をバインダーやファイルごと段ボールに詰めるだけなので、分別の手間が不要。
ISO27001取得処理場での溶解処理
カードリーダーシステムで入場管理された専用処理場にトラックをそのまま搬入し、荷下ろしを行います。
未開封無選別溶解処理
保存箱を未開封のまま溶解処理することができるので誰の目にもさらされることなく、機密性を抹消します。
溶解処理終了後は溶解証明書を発行し、確実に機密情報を抹消したことを証明します。
KOAの機密書類溶解処理の特長
廃棄物を有効利用しながら限りなくゼロに近づけています
私たちは、自社から排出する廃棄物を有効利用しながら限りなくゼロに近づけていくことを目指しています。そして、ひとつの廃棄物を処理する段階で発生する他の価値ある素材を抽出し、自社だけでなく社外へ供給していきます。
マテリアルリサイクル
機密書類を溶解し回収した紙繊維は、製紙原料として複数台の抄紙機(4台)で再利用【マテリアルリサイクル】し、段ボール原紙(ライナー、中芯)、更紙、再生紙ペーパータオル原紙を抄造しています。
また、事前に紙媒体に付随するクリップ、ホチキス、ファイルの分別は特に必要なく、機密書類保存箱を未開封無選別で処理を行うため、高効率で安全かつ大量処理が可能となります。
サーマルリサイクル
溶解処理時には薬品を使用しておらず、金具やプラスティック製ファイル、ラベル等は残渣物として排出されます。これらプラスチックラベル等に情報が残った場合でも、外部委託する事なく構内焼却炉にて焼却しているため情報漏えいのリスク回避になります。また、この際に得られた熱源を工場にて利用【サーマルリサイクル】しています。
ゼロエミッション
溶解処理にて得られた紙繊維は製紙原料。残渣物を焼却処理した際に得られた熱源はエネルギー。焼却後の燃え殻は分別しセメント原料と製鉄原料として再資源化する事で、当社の生産活動により発生する廃棄物を限りなくゼロに近づける循環型リサイクルをしています。