- 興亜工業を選んだ理由は?
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環境貢献型企業である魅力
僕は、大学院で二酸化チタンについて研究をしていました。簡単に言えば、太陽光の自然エネルギーを使って雑菌などを浄化させる「光触媒」のことです。就職先は、化学やものづくりに関する業務であること、そして自然に優しい取り組みをしている企業であることを基準に選定しました。
興亜工業を知ったきっかけは、就活サイトです。企業説明会に参加した際に工場見学もさせて頂き、そこで実際に働いている現場の人を見て、やりがいがありそうだと期待を抱きましたね。
元々製紙業界は視野に入れていなかったんですが、興亜工業の製品がほぼ古紙100%で作られている点や、排水を微生物処理をしている点など、省資源や環境保全に努めているところに魅力を感じました。研究内容とは直接関わっていませんが、学んでいた化学を活かせるのではと思いました。 - 現在の担当業務は?
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品質基準の測定、
含有化学物質の調査が業務です段ボールは「中芯原紙」と呼ばれる波状の紙を、「ライナー原紙」と呼ばれる外装用の紙2枚で挟むことでできています。私が担当している製造一課では、この中芯原紙の製造を行なっています。ただ「中芯原紙」と言っても、重さや強度によって銘柄が異なり「この範囲の強度基準を満たすなら、この等級の紙となる」といったようにJISで規格が定められています。その品質基準を満たしているかを、管理・測定するのが現在の主な業務ですね。
また、段ボール製品を使用する際に、使用禁止物質、管理物質などを定めた規定基準があります。そのため、お客様から「この製品に含まれている化学物質を教えて欲しい」という問い合わせに対応するのも、私の役目です。こういった専門的な部分で、大学で学んだ化学の知識を活かせていますね。 - 今後、実現したい目標は?
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知識を増やして、
会社全体の取り組みに目を向けたい生産技術部は、基本的に会社のすべての製造に関係する仕事に関わります。また、紙を製造する際に出る排水は、自社が所有する施設で処理しているのですが、その水質調査にも関わります。これまで自分の担当してきた知識だけでは対応しきれないことも今後出てくるため、十分な知識を養わなければならないと考えています。
また、興亜工業では、排水処理だけでなく、焼却灰をセメント材料へ、金物を鉄鋼原料へ再利用することにも取り組んでいて、ゼロエミッションを目指しています。大学院では自然環境をテーマに研究してきたので、僕が培ってきた知識と、これから仕事をしていく上で吸収する知識を活かし、将来的にはさらにその取り組みを広げていきたいですね。 - 就職活動中の学生へアドバイスを
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現場に行って、聞いてみるのがいい!
就職先を探す方法は多々ありますが、はじめは就職支援サイトを見ることが多いでしょう。サイトに掲載されているのは大企業が多く、それだけを狙いがちになります。しかし、僕が就職先を探す上で一番参考になったのは、実際に会社に行って企業説明を聞いたり社内を見学したりしたことです。
また、「自分はこの分野を学んできたから、この仕事でないと嫌だ」と、業種を一つに絞ろうとせず、まずはいろんな企業へ足を運び、話を聞いてみるのがいいと思います。実際の現場を見た方が、たくさん情報を得られますし、自分が働いた時のことをイメージできますしね。